キャラクターの変遷 「ガンバ」。
@斉藤敦夫先生作の童話、「冒険者たち」のガンバ。 リアルなドブネズミです。(絵は本を見て大体で描きました。) 童話版では、ガンバという名前は、他のネズミたちが本当のところ、 「ヌスット」とか「ゴウトウ」とかいう名前にしたかったが、ガンバに恐 れをなして、「ガンバリヤ」、それがつまってガンバになったとあります。 冒頭での海への興味関心は、居心地のいい住処を離れたくない 為、かなり低め。 友人のマンプクに誘われても、彼の腰は重かった。結局は一緒に行き ましたが。 何となくですが、人間でいうと中学〜高校生ぐらいの歳に感じます。 童話の挿絵は、薮内正幸氏が描かれました。 |
Aアニメ「ガンバの冒険」の企画段階のガンバ。 さすがに上の絵では、アニメに出来ないので、アニメ化に向けかなり変更。 企画のどの段階かは、わからないのですが、外見的にはほぼ決定稿に近い 感じです。(線はなるべく忠実に、色は適当につけました。) その後のアニメ版ガンバに比べると、やさぐれていてそうとう怒りっぽい感じで す。 外見的には小学生ぐらいにもとれるこのガンバ。その辺りはガンバの純真さな のでしょうか。 そして「しっぽ」がえらく強調されています。(ガンバだけでなくレギュラーメンバ ー全員。尻尾のデザインはこの時点では皆同じものです。) この段階で「しっぽを立てろー!」の決めポーズがあったのかどうかはわかりま せんが、正直ミミズみたいな尻尾です。かなり気持ち悪い「しっぽを立てろー!」 でしょう。 |
Bアニメ版「ガンバの冒険」のガンバ。 表情豊かなガンバになりました。 冒険物の主人公として、広い世界の様々な事に素直な感動を表してくれます。 「しっぽ」はガンバ特注のものになっています。 このガンバの尻尾は、猫に喰いちぎられたという設定です。 レギュラーメンバーの尻尾も個性豊かになっています。 童話版の時は、いまいちだった海への憧れ(と言うよりマンプクが当初は憧れて いた。)。 アニメ版では、ガンバ自身が海に強く憧れています。 アニメ版は童話版より、「ノロイ島までの旅」に重きを置かれているので、 旅を楽しめるキャラクターになったのだと思います。 出崎統監督によると、ガンバは中学〜高校生くらいかな、との事です。 |
Cアニメ版ガンバを描く時の注意点。 左の絵は、設定資料集の意図に出来るだけ忠実に描きました。 資料集によると、 「顔の線に注意してください。ひ弱な感じになりますので・・・ バイタリティーのある、ゴムマリみたいなキャラクターです。」 との事。 左が「ひ弱なガンバ」。右が「バイタリティーのあるガンバ」。 要するに右みたいに描いてくださいという事です。 あと、ほっぺの線は鼻毛では無いとの事。(何かは不明。) 鼻毛があるのは、ヨイショ、ガクシャ、シジンのおじさん組。 |
Dガンバを描く。 このガンバは僕が描き易いタッチで描いたものです。 皆さんは、ガンバにどんな想いを込めて描きますか? |